冬の西日は、夏のそれよりもオレンジが濃いような気がします。

お昼を過ぎたらもうその気配が少しずつ。
角度を増すごとに色が濃くなって、目の前の景色ぜんぶを染めようとする。
山も、ビルも、なにもかも。

それはすうっと部屋の中にも満ちてきて、首の辺りから心に沁み込んで私を少しだけ溶かす。

その結末としての、つかの間のうたた寝。

目覚めるとあの光は山のほう。
また明日。と　心の中で思う。

ナチュラルで、それ故の曖昧さを持ったようなそんなブレスレットができました。
少しいびつなバロックパールと、グリーンと褐色のまだらなユナカイト。
カーネリアンのオレンジの光のバリエーションに、ざらっとした質感のアフリカンターコイズ。
ゴールドのチェーンで纏めて、遠くにある光のもとのような雰囲気が出たらと思って作りました。

実は主役はアジャスタートップの小さなチェコガラス。
きらきらした薄い蜂蜜みたいな色合いは、空気に冬の西日を溶かしたように見えてこのブレスレットを思いつきました。
添えられた透明のドロップも、冷たい空気みたいで素敵です。


アジャスター：約1cm





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