02.03
Thu
こんばんは、水曜日記でございます。

月曜日で10周年アニバーサリーアイテムのサービス期間が終了となりました。
たくさんのお客様から、お祝いの言葉と共に商品をお求めいただいてとても嬉しかったです。
あらためましてありがとうございます。

本当に我ながら奇跡でしかないと思っているatmosphere peaceですが、これからもお楽しみいただける商品やサービスをお届けできたらと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




かなり昔、といっても4年ほど前でしょうか。友人の出演するライブを観に行く機会があって。
対バン形式だったので、私が店に入った時は他のバンドが演奏をしていたんです。

長髪の年配の男性がギターボーカルで、あぁかっこいいなーと思いながら観ていて。
彼らの演奏が終わった後バンド交代で会場が少し明るくなって。
壁沿いの長いベンチに座っていたら、さっきまでステージに立っていたギターボーカルの男性が私の隣に来て片付けを始めて。
その時にやっと気づいたのですが、彼は片腕がなかったんです。

ずっと観ていたはずなのに、全然気づかなかったことに驚いた後、なんかすごいなと思ったんです。
私の注意力が散漫すぎるにしても、気づくと思うんですよ、さすがに。

ではなぜか。というと、やっぱりかっこよかったからだなと思うんです。

私が相当なうっかりさんということで一般論ではないかもですが、案外見ているものって視覚以外のところが、かなり大きく影響しているんじゃないかと思ったし、その日のメモに“何かが無いということは、無いという状態を所有しているということで、それはやはりどうしても個性だと思う。”と書かれていました。

視覚以外のところって、空気感、気迫とかですよねこの場合。とはいえ“気迫”を前面に押し出してというタイプの演奏ではなかったのですが。でも、それでも。

彫金アイテムを販売し始めて、やっぱり最初は売れなかったんです。
そんな状態で時が経って、初めて買ってくださったのは中国のお客様で。

【SV925】Yours_Semi flat : Ring(2.5mm)

という、ひたすらシンプルなリングをペアでのご注文だったんです。

この商品は、原型をご注文ごとにひとつずつ削り出して作る指輪なので、一見とてもシンプルですが、ご注文以前には存在しなかったものをその方のためだけに生み出す、というリングで。

紹介文の中国語訳で伝わったのでしょうか。

正直、似たもの、なんだったら0.01mm単位で完璧なものさえ存在しているでしょうし、なんならうちより安く買えたりもすると思うんです。

それからしばらく、シルバーリングのご注文が続きました。

お客様にとって、心地の良いものをお届けできるように日頃から注意を払っているつもりですが、あの時のお客様も、今商品をお求めいただいているお客様もそういう気配も含めて、見て選んでいただいているのかもしれないなと思ったら、とても嬉しく、誇らしい気持ちになりました。




投稿しようとしている途中で眠ってしまって、木曜になっているという「うさぎとかめ」を地でいくようなことをしてしまいました。
山盛り食べたボロネーゼと赤ワインのせいです。

それではまた来週の水曜日に。
あとおやすみなさい。




1月分の寄付は、3300円をトンガ大洋州噴火津波救援金に全額日本赤十字社宛に送金いたしました。
いつもご利用いただき誠にありがとうございます。2月もどうぞよろしくお願いいたします。
※2020年度の寄付のできなかった期間を遡った1年前同月の寄付予定額+今月のご注文者様数×100円で算出しております。
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