01.20
Wed
こんばんは、水曜日記でございます。

大寒ですね。
日中は日差しが暖かかったのですが、夜になるとだめですね。窓からの冷気がきつい。。
でも、あと2ヶ月もしたら春の気配もしてくるかもなので耐えよう。もこもこのパジャマで。


以前、オノケイさんのオーダーペンダントトップを作らせていただいた時に、すごくお待たせしたけれど最適なタイミングだったとおっしゃっていただいた。ということを書いたのですが、少し前の朝に不思議なことがあったのでちょっと書かせてください。

実は私、叔母さんにオーダーをいただいてから、1年お待たせしているんです。
いやわかります、ありえないんです。正直自分でもどうかと思っています。
でも、適当にこんな感じでいいでしょう。とか、無難にかわいく収まるものでお茶を濁したくなかったし、なんならそうすることさえ出来なかったんです。
とはいえ叔母さんは待っているだろうし寂しく思っているかもしれない。ならそれっぽい感じで一刻も早く現物を渡すことが最善なのではないか、などと思っても出来ない。湧かない。そんなことをしているうちに1年弱が経ち。

ある朝、目を覚まして布団の中でまどろみながらぼんやり考え事をしている中で、ふわ〜っとイメージが固まってストンと(あ、これ叔母さんのにしよう。)と思ったんです。すごくあっけなく、でもとても納得するようなデザインで。


作ろ。
と思って布団から出て朝ごはんを食べ、午前中の仕事に取り掛かっていたらその叔母さんから1年弱ぶりのメールが届いたんです。

思いついてから、3時間後。

事情と経緯、そしてそのデザインを伝えたらとても喜んでわくわくしてくれて。
まだ頭の中にラフがあるという段階ですが、これはちゃんと叔母さんの役に立てるのではないかと思います。

不思議ですよね。ひどいと言われたらごめんなさいとも思います。愚かだと言われたら、はいと思います。
でも私のオーダーはこの感じだなと思っています。
もちろん言われた瞬間にバチバチッとはまってすぐに完成というケースもあるのですが。

納得いかないものを渡さない。って多分デザイン以前にかなり大事なことだと思います。
ただの2択 “渡しますか・渡しませんか” なので弱ってると負けそうですけど、そこを踏ん張るのが大事。

なんだろうなー、物を作るを超えると言ったらかなりおこがましいですが、感覚としては、その人にふさわしい友達を0から生み出すみたいなことになっているように思います。
でもそう思っていて、受け取っていただくお客様にとってもそう感じられるのだとしたら、尚更納得いってないと渡せないですよね。

不思議な感覚。他の作家さんもこんな気持ちなのかな。
簡単ではないし、すごくお待たせてしてしまったりもですが、向き合っていきたいと思います。


そして新作も作りつつ。
ここのところ9周年に付きっきりだったので、ちょっと一呼吸して新作を作るのが楽しみです。
(その前に出していない2点を出して、、こっちは文章がまだなのです。まぁこれもまたタイミングでしょう)

あと先週も言っていますがネックレスを作りたいと思っています。
今の思いつきだと(作る時には忘れてるかもですが)ヌーディーな感じのがいいかな、など。


良かった。楽しい。そして好きだ。

少し前まで結構見失っていて。
ちょっと、帰ってこれてよかったです。

ありますよね、そういうこと。



なんだか最後は抽象的な感じでおやすみなさいですね。
また来週の水曜日に。



最近、Instagramのストーリーに小さい日記をアップしています。作家の日常あるいは朝礼のような。
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11.27
Fri
2020-11-26_21cn.jpg

窓辺に立って息を

小さく曇った円に指を置く、
何を書こうか考えている間にするすると曇りは晴れて、鮮明な木枯らし。

心なんていい加減なもので、思うように象られていく
目の前の明るさをスルーして、曇天の記憶を減らない飴玉のようにループさせる、
逆もまた。

辛くなるのはやめましょう。

そんなシンプルな解を前に、晴れているか曇っているかさえ、もうどうでも。

もう一度、深呼吸
小さな曇り空が消える前に、すかさず小さなハートを。



2020_11_26_c.jpg


楕円形のプレートの一部を小さく曇らせた、小さな窓のようなネックレスができました。
ネックレスのアジャスタートップには結露のようなガラスのしずくを。

2020-11-26_23cn.jpg


小さな窓はミニチュアみたいで、そんな距離感もまたいいのかと思います。
小さな自分が、小さな窓を曇らせて、落ち込んでみたり元気を出したり。
ちょっと励ましたくなってしまったら儲けものな気がします。


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シンプル、ミニマル。ちょっとひねりもありながら、あまりそれがバレないタイプの。
そんなアクセサリーになりました。
普段遣いはもちろんオフィスでも。



Material:Silver925
真鍮/K10/K18/K18WG/Ptでのご用意も可能でございます。お気軽にお問い合わせくださいませ。


窓の大きさ : 約8mm×5mm




詳細(追加写真含む)・ご購入はこちらから、(当日21:00頃アップの予定です)
Creema
minne
Pinkoi



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11.25
Wed
こんばんは、水曜日記でございます。

急に寒くなって、嫌なようなほっとするような。
そしてようやっと今年のクリスマスラッピング(ビーズアイテム用)ができました。

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洋菓子店の包装をイメージ。

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このレーシーなリボンもかわいくて。
内容によって変えようと思っています。

赤のカードは裏が無地なのでメッセージカードとしてお使いいただいても良いかなと。ジェルタイプのボールペンでしたら裏写りもせずにお書きいただけます。取り出す時は、リボンをずらして少し気をつけつつ横に引き抜くような感じで。

IMG_9984.jpg

ちなみにこのカードのための赤い紙を探し回っていて、シーモアグラスのおりえさんに「原宿近辺にいい紙屋さんないですかね。」と聞いたらシーモアグラスさんの周年記念のカードがぴったりというミラクル。しかも美篶堂さんによるちょっとレアな。リアル青い鳥のようで嬉しかったです。そんな由来もあるのでラッキーのおすそ分けができたらいいな。

クリスマスラッピングは12月中旬ぐらいまでお受けできると思いますので、ご注文の際にお申しつけくださいませ。
ちなみに彫金アイテムは、リボンのお色をクリスマスカラーにしたり紙袋を赤にするようなシンプルパターンにしようかと思っています。
どちらもぜひご利用くださいませ。




さて、ここのところの私はというとオーダーのお題をそれぞれの方から全部で5ついただいておりまして。
舞い降りるのを待ったり、ふわっと浮かんだものを思うまま追うように手を動かしたりしています。
遠ざかったり近づいたりしながら。

そんな中、最近インスタでワックスでアクセサリーを作ってる方をチェックしているのですが、なんかいい世界なんですよね。
どこがかと言うと、まず世界中ほとんどの人がみんな同じワックスを使ってるんです、超絶技巧・豪華絢爛なものすごいジュエリーを作る方も、今日初めて作ってますという方も。付随する道具もそこまで差もない感じで。

かっこいいのもあれば、好みじゃないのもあるし、それは細かさとかに限らなかったりもして。腕や経験値、年数に差はあれどワックスの前で皆平等というような感じがするんです。
それぞれが、それぞれの場所でそれぞれに理想の線を追っているみたいで、すごく気持ちがいいし勝ち負け優劣じゃないところで、淡々と私も自分の線を追おうと思うような。

アクセサリーなんて、もうあらゆることが先人によってされ尽くされていて、本格的に修行してきた人には永遠に敵わない。という現実的で、事実で、当たり前の絶望感というか徒労感、無力感から少し自由になれるような気がして。

この線はここにしかなくて、それをよしとするかどうかはセンスでしかないというシンプルな世界を見ていたら、ちょっと元気が出るんです。

最初の頃より思う形もとれるようになっていて少し馴染んできたかなと思います。
保留して後から嫌になったりはあるけれど、それもまた直して。
ビーズアイテムと違うのは時間がかかるおかげでか空気がとても静かです。時々、気づくと外も真っ暗でスタンドライトだけでやっていてまるで海底とかで作っているような気になることがあって、それも悪くないなと。

また、平行してビーズも触っていて。
色や形のときめきについて考えています。ぐっときたり、ハッとするのはこっち(ビーズ)だなーとか。
もっとスムーズにワックスからの彫金と、ビーズの要素(というか石や配色)を合わせられるようになりたい。
トライアンドエラーですね。
地道にいきます。


さて、今週は新作を。

少し大振りなピアスの予定です。
※2020/11/27修正、今週はネックレス+ピアスのセットになりました。

楽しみにしていただけると嬉しいです。



では金曜のお昼に。
暖かくして人混み避けて。そうですねー、星を見ながら温かいものを飲むのとか良さそう☆
できることを楽しんで、無理せず。

ではでは。



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11.18
Wed
こんばんは、水曜日記でございます。

最近ちょっと冬の気持ちいい感じ。日が短いのは淋しいですが、それもまたよしと思ったり。少し。
そして、柿が好きになりました。去年までその魅力を今ひとつわかってなかったのですが、今年から。
大人の食べものですかね。熟れ熟れも食べたい気になってストックしてみてます。すごい素敵になりそう、、


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さて、そんな11月。数秘術によるカウンセリングやイラストレーション、イベント運営など多岐にご活躍なさっている、スーパーキュートなケイさんからご依頼をいただいていた、ペンダントトップが完成し晴れてお渡しできました。(ちなみに私も数秘術で見ていただいたことがあるのですが、過去やらなんやら当てられすぎてちょっと引きました。そして笑いました。見れる人は見れるんですね、、本当に)

今回、彫金アイテムで、自社ロゴを参考に、そしてできたらお手持ちの石を留めたい。という以外は、ほぼ丸投げにしていただいて、お時間もいつでもよくて、、というのびのびオーダーに本気で甘えて相当なお時間をいただいての完成だったのですが、お渡し後に改めてお会いしてお話する機会をいただいたのですが、こんなことってあるんだな、、という感じでした。
なんというか、すごく学ぶことの多い体験をしたなと。

私、オーダーってオーダーしていただいた方の頭の中にあるものを極力再現するのが最善だと思っていたんです。
なので、事前にすごくニーズをお聞きしたり仮作成の状態もこまめにお見せして判断をお願いしたり。
でも、今回途中でそれまでの話をちゃらにしたような構造と方法が浮かんだので、試しに作ってお見せしたらそれを気に入っていただけて、とんとん拍子で完成に。

そこからの研磨もすごくゆっくりさせてもらった(深追いすると削り過ぎそうな懸念もあったので)のですが、なんだか、その間作業机にあるのを見るたび“かわいい、よその子”を預かっているような気になるのが不思議で。
私が作ったものなのに、半分私の手から離れてるみたいな。

そんな経緯があって、お届けしてからあらためてケイさんと会ったのですが、待ち合わせ場所で着けてくださっているのを見てもう完全にケイさんのものになってるしっくり感に驚きました。
なんというか、、あるべき場所にあるな。という印象を受けたというか。家にあった時とはまた違う良さを発揮してる感じというか。

そこから完成を待っていたケイさんサイドの話と私サイドからの制作過程を、ちょっと答え合わせみたいな感じで話していたら、あらゆるタイミングがぴったりで驚いて。
たとえば、最初の段階でデザインが決まらずかなりお待たせした、というのもよかったとか、完成のご連絡をしたタイミングも絶妙だったとか。
そしてなにより、とてもとても気に入って喜んでいただけて。
これまでの私の方針って、“欲しいと思ってくださる方にだけお求めいただく(過剰なアピールはしない、宣伝もしない)”、“がっかりさせる可能性は排除する(さっき挙げたようなオーダー時のニーズの追求)”をかなり大事にしていて、基本的な姿勢は変わらないのですが、今回のケイさんからのオーダーを通してもう少し自分もお客様も、そしてその関係性そのものや流れを信じてもいいのかもしれないように思いました。

どこかで私自身が期待に応えられるか不安だったんだなとわかったというか。
でもそれをちょっと越えてみたら思いの外ずっと素敵で心地よいもの、いい意味で自分だけじゃないものと出会えて、楽しくて。かつ、喜んでもいただけて。
オーダーってそういうことかぁ、、と。

ブログ読んでくださってる方って、きっとコアなお客様や友人だと思うのでひっそりとですが、ご希望の方はもしよかったらぜひ。すごく(場合によっては1年とか)お待たせしますが面白そうと思っていただけるようであればメールください。
info□atmospherepeace.com(□を@に変えてください)

ただケイさんとはお話したことがあって雰囲気を知っているというのも大きかったかも、と思うので対面あるいはzoomなどで一度お話(雑談)させていただくのを条件にさせてもらえたらと思います。

お値段はアイテムの種類や大きさで変わるのですが、デザイン料込の製作料金3万円+材料費を目安にしていただけたらと思います。複雑なものや外注が必要になるようでしたらなるべく早い段階でお伝えして追加分につきましてご検討いただくような形になるかと。

なんだかふんわりと裏メニュー的ですが、きっとご縁で作る運びになったりするんだろうな、そしてそれはきっといいものになるなという気がします。

もしよかったら。



2020-11-11_1c.jpg

あぁ、好き。



ではまた来週の水曜夜に。
今週末は新作なしですが、来週にはまたお見せできるのではと思っています。
リングか、ピアスか、ピアスとネックレスか。


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11.12
Thu
こんばんは、水曜日記でございます。

寒い!
最近の寝酒はお湯割りです。みなさんお元気でしょうか。
そしてあと2ヶ月後は来年なんですよ、知ってました?びっくりですね。

すること結構いっぱいでメリハリな感じの日々です。
いつもといえばそうですが。

あっ、今週金曜日も商品アップします。
着用写真待ちで先延ばしにしていた【【SV925】デッサン:布】です。
金曜夜21時に各所(CreemaminnePinkoi)にてです。
かわいいので、ぜひいらしてください。

そして今、今年のクリスマスラッピングのデザインを考えているのですがレトロな洋菓子屋さんみたいなのが気分で、
ビーズアイテムは、ちょっとそんな感じになるかもです。
尊敬する料理家の福田里香さんのインスタを見ていて影響されてしまいました。

結構ギリギリまでご対応するつもりですが、例年12月中旬ぐらいでしたらクリスマスラッピング確実にお受け出来そうですのでご希望の方はご遠慮無くおっしゃってください^^
また、都度状況が変わり次第お知らせいたします。


さて、なにについて話そう。

と考えているうちにあと40分で今日が終わってしまう。

ではちょこっと。

リューター

 刷り込みがあるとしたら、私にとってのそれはリューターではないかと思っています。
小学一年生の頃、初めて行った歯科医院でテーブルの上に並ぶポイント(歯や金属などを削る先端工具)に見惚れていると、歯科助手のお姉さんに「怖くないの?どれが好き?」と聞かれ、子供ながらに好みのポイントの色や造形の素晴らしさを一生懸命伝えた記憶があります。
今思うと、あのお姉さんの質問もちょっと不思議に思うのですが30余年経った今でも素敵な時間として思い出せるなんて、やっぱり意味があるものだったのかもしれないなと。
 それから時を経て、バイト先で元歯科衛生士の子と友達になり、あまりに歯科話に食いつく私に彼女は歯科技工教本を借してくれて、その美しさにときめいた挙げ句バイトを辞めて歯科医院で働いてしまうことに。
 薬品の匂い、美しい医療器具、タイトな診療スケジュールを2人の助手で交互に回していくのは、ちょっとダンスのような楽しさで。色々と不器用な私ですが、本当に好きな職場でした。
 そこからまた時を経て、今は自分のリューターを手に入れてアクセサリーを削り、磨いているんです。
あの時に並んでいたポイントと同じものも使っていたりして、そもそも手に入れたいと思うほどの気持ちはなかったのですが、不思議だなと。
 でも、うちの父も彫金をやっていたので私は多分最初の歯科医院で出会う前にきっとリューターを見ているはずなんです。まったくその記憶がないのは作業机は禁域だったのと、リューターに関しては危ないからという理由で更に手の届かないところに隠されていたせいだと思うのですが、きっと一瞬でも見てしまったんだろうと。それか、血は争えないというものかと。
 父は本職にしなかったのですが、こんな継ぎ方もあるのかと時々不思議に思います。
もう時効かと思うのですが、その昔うっかり持って帰ってしまった歯科助手時代のポイント(義歯用)を今も持っていて。
ちょっと宝物です。


ではブログアップはまた来週でしょうか。
木曜日になってしまったけど、おやすみなさい。

風邪をひかないように、温かく。



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