10.26
Wed
こんばんは、水曜日記でございます。
タイトルからびっくりかもしれませんが、そうなんです。
もう、本当はずっと話したくてしかたなかった話を今日ようやく話すことができます。
かれこれ、4年でしょうか。
atmosphere peaceを初めて1年ほど経った頃、早速このままじゃだめだと思っていました。
だめ、というとかなり語弊があるのですがやはりゴールドフィルドとはいえメッキ(のようなもの)という素材の面、そしてあくまでも私は用意されたものを組み合わせて、商品を作っているに過ぎないという面に対して。
いや、ゴールドフィルドだって大切に使えばかなりもつ有能な素材ですし、市販の石やパーツを使用するということには、商品の価格を抑えて様々なデザインをご紹介できるという魅力があります。
ただ、
変わらない。長持ちする。私にしか作れない。
そんなものが作れたら素敵だし、技術なんて何もなかったその頃はそうでないと先が無いような気がしたんです。
であれば、やはりゴールド。そうでなくてもシルバーを使うべき。
もう前にゴールドフィルドを導入するかのくだりとおんなじ展開が笑えますが、そう、高いんです。
普通に計算しても今までの販売価格の数倍になる。というか、販売価格の数倍が材料費になる。
4年前のあの段階では全然無理でした。金額的に全然無理というのと同時に、ちょっとこう言うと変な感じですが、金属に断られたような感じがしたんです。
今でも時々思うのですが、プラチナやゴールド、ダイヤモンド。シルバーも。触るのに段階が必要で、あの頃の私にはそれがまったく無くて、その距離を詰めるのに4年かけたような気さえします。
最初の2年半は独学でした。
お金も無かったので、父に教わって銅板を丸めてロウ付け(≒溶接)したり10分に1本のペースで刃を折りながら真鍮の板を切り出したり(←ありえない。。)
あんまりうまくいかないし、思ったものも作れる気がしないし、次どうしたらいいかもわからないしで身動きが取れなくなっていました。
そんな中、彫金の技法についてパソコンで検索をし、画像検索で出てきた作品の中から1番素敵なものを開くと、それはまさに札幌でオープンしたばかりの彫金教室のページでした。
これまでさんざん市内の教室を探してはうだうだしていたのに、見つけた瞬間(あぁ、これだな。)としっくり思えてすごくドキドキしたのを覚えています。その日は13日の夕方で、窓からの西日の感じまでありありと思い出すことができます。
カミングアウトですが、新作発表を隔週にしたのはこの教室に通うためでした。
ただでさえ人と接さずに暮らしているもので、がっちがちになりながら毎回通っていました。
そして、atmosphere peaceとしてアクセサリーを販売していることを隠していました。
なんだかきっとばかにされるし、それどころか嫌悪されるような気さえしていたんです。
けれど、バレまして。
後にひけず、縮こまりながらしどろもどろでatmosphere peaceのことを説明すると早速検索されて、先生から言われたのが「すごいじゃん」でした。
もう、どれだけ気が楽になったか。
人生の中できっといくつか、ビッグプレゼントのようなことが起こるのだとしたらそのひとつにカウントしていいです。
そんな経緯でもう、毎回山のような問いかけに対し懇切丁寧に教えて頂いて今に至るというわけです。
そしてその肝心の“至った、今”についてですが、
【 pavilion by atmosphere peace(パビリオン バイ アトモスフィアピース) 】というのがラグジュアリーラインです。※2023/09/18追記:のちにatmosphere peaceで一本化しました。
パビリオンの意味は、“大型テント”、“別館”、“ブリリアントカットの下部切子面”などがあり、語源はラテン語の蝶からきているそうです。
ちょっとサーカスのような、色々なものがあって、わくわくするイメージがして。
あと、蝶から大型テントまで変わってしまった経緯って謎でなんだかいいなと思って。
相変わらず思いつくまま、好きなものをどんどん作ってお見せできたらと思っています。(いつものペースよりはスローですが。。)
ちなみに新作発表は変わらず隔週更新のままで、atmosphere peaceだったりpavilionだったりする感じにしようかなと。
あとブログとは別にホームページを作ってみました。
atmosphere peaceホームページ
※2023/09/18追記:のちに引越したため現在のHPリンクを貼り直しました。
第一弾は今週の金曜日の新作としてご覧頂けたらと思います。のでまだホームページ内も白紙な感じです。
ちなみに、ネットでの販売は今のところCreemaさんのみとなり、商品ページもこれまでの atmosphere peace と同じところにご用意します。が、ラインナップが増えてきて見づらくなるようでしたら別館を作ろうかなとか。ちょっと検討中です。
ようやっとスタートラインに立てたんじゃないかと思います。
私も頑張ったし、すごく良い先生に出会えたおかげでもありますが、この4年間、atmosphere peaceが道具を買い揃え、教室に通っても潰れないだけの数、商品を買ってくださったお客さんひとりひとりのおかげでもあります。
あらためまして、本当にいつもありがとうございます。
これから先の一生を使って、どんどん歩いていったらどんなところに着くんでしょう。
その途中途中の道でどんなものが出来るでしょう。
全然わからないけれど、歩き続けたらいつかは着くので、これからも楽しみに精進しようと思います。
この終盤になって話が戻りますが、こうして以前よりは技術を会得して感じるのですが本当に平たく見た時に技術のある無しって関係ないとも思います。ものづくりにはそういう面もあるから、先生は私をばかにしないでいてくれたのかなとか。想像ですが。
いや、技術はもちろんある方がいいに決まってるし、より精巧なことを出来る方がすごいのは絶対です。
でも商品がいいか、そうでないかというシンプルなジャッジの前では技術だけではないなと。
というのも私が今こうして以前よりも技術を得て作っているものと、これまで作ってきたものを比べて、過去のものが良さで負けているとは思えないからです。また逆からの視点だと、過去のものとやり合えるレベルのものが出来るまで待ったような気もしていて。
まだその両方を思い通りに混ぜられるような段階ではないけれど、両方の感覚を合わせて高めていけたらなんか素敵なものができるんじゃないかと。そこが楽しみで、また目標だったりします。
頑張ろう。
ふふ、すっきりしました!(笑)
実は話したかったことがまだ色々あるんです。
それはまたいつかの水曜日に。
ちなみに第一弾はなんだか優雅な雰囲気のリングとピアス。(イヤリングは今のところ特注となります。。追々通常ラインナップでご用意できたらと考えております。ごめんなさい。)
今までと同じく、きれいだったり、かわいかったり、かっこよかったり色々やってけたらと思います。
先生のHP↓✨
札幌彫金工房
鍛金(≒叩いて作る)のタフなマリッジリングが自分たちで作れちゃいます^^
タイトルからびっくりかもしれませんが、そうなんです。
もう、本当はずっと話したくてしかたなかった話を今日ようやく話すことができます。
かれこれ、4年でしょうか。
atmosphere peaceを初めて1年ほど経った頃、早速このままじゃだめだと思っていました。
だめ、というとかなり語弊があるのですがやはりゴールドフィルドとはいえメッキ(のようなもの)という素材の面、そしてあくまでも私は用意されたものを組み合わせて、商品を作っているに過ぎないという面に対して。
いや、ゴールドフィルドだって大切に使えばかなりもつ有能な素材ですし、市販の石やパーツを使用するということには、商品の価格を抑えて様々なデザインをご紹介できるという魅力があります。
ただ、
変わらない。長持ちする。私にしか作れない。
そんなものが作れたら素敵だし、技術なんて何もなかったその頃はそうでないと先が無いような気がしたんです。
であれば、やはりゴールド。そうでなくてもシルバーを使うべき。
もう前にゴールドフィルドを導入するかのくだりとおんなじ展開が笑えますが、そう、高いんです。
普通に計算しても今までの販売価格の数倍になる。というか、販売価格の数倍が材料費になる。
4年前のあの段階では全然無理でした。金額的に全然無理というのと同時に、ちょっとこう言うと変な感じですが、金属に断られたような感じがしたんです。
今でも時々思うのですが、プラチナやゴールド、ダイヤモンド。シルバーも。触るのに段階が必要で、あの頃の私にはそれがまったく無くて、その距離を詰めるのに4年かけたような気さえします。
最初の2年半は独学でした。
お金も無かったので、父に教わって銅板を丸めてロウ付け(≒溶接)したり10分に1本のペースで刃を折りながら真鍮の板を切り出したり(←ありえない。。)
あんまりうまくいかないし、思ったものも作れる気がしないし、次どうしたらいいかもわからないしで身動きが取れなくなっていました。
そんな中、彫金の技法についてパソコンで検索をし、画像検索で出てきた作品の中から1番素敵なものを開くと、それはまさに札幌でオープンしたばかりの彫金教室のページでした。
これまでさんざん市内の教室を探してはうだうだしていたのに、見つけた瞬間(あぁ、これだな。)としっくり思えてすごくドキドキしたのを覚えています。その日は13日の夕方で、窓からの西日の感じまでありありと思い出すことができます。
カミングアウトですが、新作発表を隔週にしたのはこの教室に通うためでした。
ただでさえ人と接さずに暮らしているもので、がっちがちになりながら毎回通っていました。
そして、atmosphere peaceとしてアクセサリーを販売していることを隠していました。
なんだかきっとばかにされるし、それどころか嫌悪されるような気さえしていたんです。
けれど、バレまして。
後にひけず、縮こまりながらしどろもどろでatmosphere peaceのことを説明すると早速検索されて、先生から言われたのが「すごいじゃん」でした。
もう、どれだけ気が楽になったか。
人生の中できっといくつか、ビッグプレゼントのようなことが起こるのだとしたらそのひとつにカウントしていいです。
そんな経緯でもう、毎回山のような問いかけに対し懇切丁寧に教えて頂いて今に至るというわけです。
そしてその肝心の“至った、今”についてですが、
【 pavilion by atmosphere peace(パビリオン バイ アトモスフィアピース) 】というのがラグジュアリーラインです。※2023/09/18追記:のちにatmosphere peaceで一本化しました。
パビリオンの意味は、“大型テント”、“別館”、“ブリリアントカットの下部切子面”などがあり、語源はラテン語の蝶からきているそうです。
ちょっとサーカスのような、色々なものがあって、わくわくするイメージがして。
あと、蝶から大型テントまで変わってしまった経緯って謎でなんだかいいなと思って。
相変わらず思いつくまま、好きなものをどんどん作ってお見せできたらと思っています。(いつものペースよりはスローですが。。)
ちなみに新作発表は変わらず隔週更新のままで、atmosphere peaceだったりpavilionだったりする感じにしようかなと。
あとブログとは別にホームページを作ってみました。
atmosphere peaceホームページ
※2023/09/18追記:のちに引越したため現在のHPリンクを貼り直しました。
第一弾は今週の金曜日の新作としてご覧頂けたらと思います。のでまだホームページ内も白紙な感じです。
ちなみに、ネットでの販売は今のところCreemaさんのみとなり、
ようやっとスタートラインに立てたんじゃないかと思います。
私も頑張ったし、すごく良い先生に出会えたおかげでもありますが、この4年間、atmosphere peaceが道具を買い揃え、教室に通っても潰れないだけの数、商品を買ってくださったお客さんひとりひとりのおかげでもあります。
あらためまして、本当にいつもありがとうございます。
これから先の一生を使って、どんどん歩いていったらどんなところに着くんでしょう。
その途中途中の道でどんなものが出来るでしょう。
全然わからないけれど、歩き続けたらいつかは着くので、これからも楽しみに精進しようと思います。
この終盤になって話が戻りますが、こうして以前よりは技術を会得して感じるのですが本当に平たく見た時に技術のある無しって関係ないとも思います。ものづくりにはそういう面もあるから、先生は私をばかにしないでいてくれたのかなとか。想像ですが。
いや、技術はもちろんある方がいいに決まってるし、より精巧なことを出来る方がすごいのは絶対です。
でも商品がいいか、そうでないかというシンプルなジャッジの前では技術だけではないなと。
というのも私が今こうして以前よりも技術を得て作っているものと、これまで作ってきたものを比べて、過去のものが良さで負けているとは思えないからです。また逆からの視点だと、過去のものとやり合えるレベルのものが出来るまで待ったような気もしていて。
まだその両方を思い通りに混ぜられるような段階ではないけれど、両方の感覚を合わせて高めていけたらなんか素敵なものができるんじゃないかと。そこが楽しみで、また目標だったりします。
頑張ろう。
ふふ、すっきりしました!(笑)
実は話したかったことがまだ色々あるんです。
それはまたいつかの水曜日に。
ちなみに第一弾はなんだか優雅な雰囲気のリングとピアス。(イヤリングは今のところ特注となります。。追々通常ラインナップでご用意できたらと考えております。ごめんなさい。)
今までと同じく、きれいだったり、かわいかったり、かっこよかったり色々やってけたらと思います。
先生のHP↓✨
札幌彫金工房
鍛金(≒叩いて作る)のタフなマリッジリングが自分たちで作れちゃいます^^
コメント
ラグジュアリーラインがスタート というblog記事拝見しました。
材料が材料だとやはり販売価格も、万単位ってことなんだろうなあ。
きっと、素敵な作品だと思いますけども、それぐらいの金額になってくればやはりおいそれとは手がでないかな…。
ほんっっとにほしい作品ならば、1度ぐらいは
エイヤッ!
と、清水寺の舞台から飛び下りるつもりで購入するかもしれませんが…。
でも、贅と技術の粋を凝らした素晴らしい作品、拝見するのを楽しみにしています!
ちなみに本日、作品届きました。
どの作品も素晴らしく、大満足だったことだけはお伝えしておきます。
詳しくは、クリーマーのレビューにて!!
材料が材料だとやはり販売価格も、万単位ってことなんだろうなあ。
きっと、素敵な作品だと思いますけども、それぐらいの金額になってくればやはりおいそれとは手がでないかな…。
ほんっっとにほしい作品ならば、1度ぐらいは
エイヤッ!
と、清水寺の舞台から飛び下りるつもりで購入するかもしれませんが…。
でも、贅と技術の粋を凝らした素晴らしい作品、拝見するのを楽しみにしています!
ちなみに本日、作品届きました。
どの作品も素晴らしく、大満足だったことだけはお伝えしておきます。
詳しくは、クリーマーのレビューにて!!
いっちー | 2016.10.26 22:51 | 編集
いっちー様
コメントありがとうございます^^
清水ダイブまで想定して頂いて、私は幸せ者ですね。
ちなみにお値段はやはり素材によりけりになってしまいます。変質のことを考えるとK10以上が理想的ではありますが、まだ序の口の身分ですので、まずは変質しても元に戻せるシルバーからのご用意となります。金額は1万円前後でしょうか。
なんというか、野球選手がメジャーリーグを目指すみたいなことと少し似ているのかもしれません。
ゼロから作ってみたい気持ちと、形にできるかわからない不安が4年持続した結果こうなったというような。
険しい道ですが頑張ります^^
いつもありがとうございます。
コメントありがとうございます^^
清水ダイブまで想定して頂いて、私は幸せ者ですね。
ちなみにお値段はやはり素材によりけりになってしまいます。変質のことを考えるとK10以上が理想的ではありますが、まだ序の口の身分ですので、まずは変質しても元に戻せるシルバーからのご用意となります。金額は1万円前後でしょうか。
なんというか、野球選手がメジャーリーグを目指すみたいなことと少し似ているのかもしれません。
ゼロから作ってみたい気持ちと、形にできるかわからない不安が4年持続した結果こうなったというような。
険しい道ですが頑張ります^^
いつもありがとうございます。
atmosphere peace | 2016.10.27 09:13 | 編集